【ひがしのつぶやき】

 私が立候補を表明した(令和3年4月)と現在(令和5年1月)では社会情勢が大きく異なり、発生当初は生死を左右し、大々的にマスコミを賑やかせ、厄介払いされていた新型コロナウイルスの拡大拡散も徐々に収まりつつあり、本年5月には第2類からインフルエンザと同じ第5類への移行が検討されています。

 しかしながら、昨年2月から始まったロシアのウクライナ侵略は依然として続いており、非道・残虐行為は間もなく1年を迎えようとしています。

 原油高に始まる円安・物価高は、食料品・飼料・肥料などのすべての物の価格高騰を引き起こし、いまだ留まることを知らず上昇し続け、世界の人々に飢餓と不安そして暗い将来を呈しています。

 わが国においても、これらのことは家庭の経済に大きな影響を及ぼし、「所得は増えないのに物価だけが上がっている」と多くの人が口にするように、いろいろな理由により解雇された人や、お店などの事業をやむを得ず閉じなければならなくなった人、年金生活者などの生活弱者の皆さんにしわ寄せがきています。

 このような「百年に一度の危機」と言われているときこそ、自治体として首長として時宜的確な行政手腕が求められる時であり、特に広報・広聴(町民皆さんの声を聞き、行政として説明責任を果たす)の重要性を思い起こさせる時ではないでしょうか。

 我々は、歴史が物語る先人たちの危機管理の教訓を数多く学ぶことができ、その中から似たような事案を見つけ出すことにより、適正な対策を講じることができます。

 常に住民は首長の危機管理能力を静かに評価しています。
 加えて、厳しい視線が鋭く、冷たく感じられるのはこのような時ではないでしょうか。

令和5年1月31日